冬桜ラン

秩父の奥の方に冬桜の咲いているところがあるというので出かける。西武線から秩父鉄道直通の電車で皆野まで輪行。休日にもかかわらずダンプが多い県道を走って小さな峠(杉ノ峠)を超えると向かい側のゴルフ場の木々が紅葉していて美しい。ゴルフ場を見てきれいだと思ったのは初めてだな。テクニカルなコーナーのある下りを経て神流川沿いに出る。ワンデーレース向きの道のようだ。
ここから向かうのは三波川沿いの桜山公園…のはずだったのだがもう一つ冬桜のある城峯公園の方に向かっていた。とりあえずそのまま走ることにしたが腹が減ったので R462 沿いの道の駅おにしの向かいの蕎麦屋に入る。蕎麦は割と美味かったが結構待たされた。挽き立て打ち立て茹で立ての三立てとか謳っている蕎麦屋は待たされることが多いので冬場の自転車には向いていない。
神流川沿いを走って三波石峡のほうにちょっと寄り道。渓谷にモミジがきれい。
このへんは埼玉と群馬の県境が入り組んでいてちょっと走ると県境超えだ。ダムの堰堤までそのまま登ってもよかったが一度引き返してそれから登ることにする。城峯公園までが結構な登りだったがちょっと前にクリートの位置を微調整したせいかだいぶクランクが回しやすくなった。前なら 39-27 でもぜーぜー言っていたと思うが今日は 39-24 主体で割と楽に登れた。まあどうせ 12-27 が手放せないヘタレなわけですが。
「クマ・イノシシ出没注意」とかいう看板を見てコンボで出てくるのよ、と Y と話をしつつしばらく登っていると Y が 50m 近く遅れたので追いつくまで待ってやり、また先に出ては追いつくのを待ち…とやって登ってきたところ T 字路があって一方通行だから右に進めという。そのまま左に行っていれば結構近道のはずだが一旦ダムのレベル近くまで下らされてからの登り返しになり心理的ダメージが大きい。先日の静岡ランの乳酸が抜けきっていない Y はもう登るのやだとか言い出す始末。それでも何とか登りきった。冷えた空気を吸ったものだから喉の辺りに違和感がある。
売店で柚子と豆大福を買い展望台に登ると眼下に下久保ダムが見える。なかなかいい感じだ。豆大福を食って休憩。豆リッチでなかなかの味。
公園から下久保ダムの方に降りていくと堰堤の脇に黒い塊が二つ。よく見るとイノシシだ。黒くてごわごわとした感じ。野良イノシシを見るのは初めてだ。ちょっと止まって見ていたところ Y が「猪突されたらいやだから早く行こう」と言って先に行ってしまった。猪突って…。
帰りは下久保ダムから R462経由。出たのも遅かったし蕎麦で時間を食ったのでもう行動できる時間が少ないので八高線から帰ることにするが、途中あまりに寒いので風呂に寄る。場所は県道22 号線沿いの「神流川温泉 白寿の湯」。
外観も内装もスーパー銭湯のようなところだったがお湯はすごい。浴槽の底どころか入った膝さえ見えないくらいの濁り湯。浴槽も床も赤褐色の析出物で覆われている。設備は内風呂と露天の二つだけという潔さ。よく温まったし肌もなんだかつるつるしたようだ。
児玉の駅から輪行。ちょうどいい感じで八高線に接続できた。高麗川と八王子で乗り換えて帰宅。