藤野〜雛鶴峠〜忍野

Y は何回も行っているがわたしは雛鶴峠に行ったことがないし、天気もよさそうなので富士山も見えるだろう、ということで出かけることにする。
簡単に朝飯を食べて藤野まで輪行。けっこう輪行の人が多かった。
藤野から五感の里を抜け秋山川沿いに出る。県境のあたりで上から何かばらばらと落ちてきたと思ったらどんぐりだった。ヘルメットかぶっていたからいいが、頭に当たったらそれなりに痛そう。
県境を越えると緩やかな登り基調の道になる。里の秋という風情。今日は腰も痛くならず足がよく回る。ところどころ急なところはあるが、それほど苦にならない。20m 登る→しばらくやや平坦→20m 登るという感じで、わたしの足には単調に登るよりは合っている。
饅頭屋の前を通りかかったら饅頭を薦められたので買う。けっこうサイクリスト御用達の饅頭屋らしい。竈に薪が勢いよく燃えていて蒸篭がかかっている。
ここから峠まで約 3km、やや勾配はきつくなるがそれでも大した坂ではない。10 時半過ぎトンネルに到着。上着を着て R139 方向に下り、禾生の近くのうどん屋へ。自転車を止めてふと見ると向こうに富士山。肉うどんで腹ごしらえして富士吉田方向を目指す。R139
は交通量が多いので、桂川沿いの細い道を選んで進む。時おり道に迷うが、まあ方向は合っているはずなので問題ない。最悪 R139 に戻ればいいだけの話だし。
富士吉田の街はエスケープして鳥居地トンネルを抜けて忍野を目指す。トンネルへの登りがやや急だが、これもせいぜい 6% くらいのものか。ふと後ろを振り向くと富士吉田の街の向こうに富士急ハイランドのジェットコースター群が見えた。
100m 強の登りをこなしてトンネル前の明見大橋を通ろうとしたが、谷底を見るとものすごい高さ。ちょっと肝を冷やした。トンネルは歩道が広いので歩道を行く。750m くらいあるので最初は出口がよく見えない。
トンネルを出て右カーブを出ると、真正面に富士山が見えた。中腹に雲がかかっているのが残念だが、大変なスケール感で迫ってくる。先ほど買った饅頭でちょっと休憩。
休憩ついでに水を汲むことにする。県道を右折して忍野八海へ。やたらに観光客が多い。普段平日にしか来ない Y も観光客の多さに驚いている。水を汲み売店で蒸かし芋を食い、さて出発。あとは山中湖から山伏峠を登るだからそれほどでもないな…などと考えて漫然と Y の後ろを漫然と 10m ほど走ったところで道の途中の穴に見事にはまった。
最初はなんともなかったが、100m ほど進んだところで前輪のコントロールが効かなくなりパンクと判明。チューブに二箇所亀裂が入っており、典型的なリム打ちパンクだった。
換えチューブを出して交換しようとしたところでバルブエクステンダーを持っていないことに気づいた。先日ツール缶を変えたときに入れ忘れたらしいのだが、わたしの WH-6500 はディープリムなのでロングバルブのチューブかエクステンダーが必須なのである。とりあえずバルビエリの CO2インフレータで入れてみようとしたが脇からガスが漏れてしまい使い物にならない。チューブをふさぐパッチもあったがこんどはゴムのりを持ってきていないことに気づいた。
ここに来て進退窮まった。仕方ないので富士吉田まで歩いて降りることにし、Y は予定通り山伏峠を越えてもらうことにする。今回道志みちを初めて下るつもりだったのだが仕方がない。エスケープルートがあるだけまだましだと自分を慰める。
Y と別れて県道をとぼとぼと自転車を押して歩く。バスもあるのだが 30 分ほどは来ないらしいのでしばらく押して歩き、R138 と合流するところで輪行袋に自転車を詰めてバスを待つ。数分したところでバスに自転車を乗せて富士吉田まで。
後は富士急から中央線に乗り換えて駅まで着いた。再び自転車を組み立てて家まで押して歩く。大変くたびれた。
家に着いてしばらくしたら Y が帰ってきた。思いのほか道志みちが寒くて大変だったらしい。