ツーリング

二日酔いの頭のまま荷造りをしてこれから3日間のツーリングへ。行き先は昨日帰ってきて聞いたらしいのだが覚えていない。とにかく武蔵野線から輪行だというので準備をする。

武蔵野線東武伊勢崎線野岩鉄道

Yに聞くと(昨日言ったでしょ、覚えてないの?となじられた)会津高原が目的地らしい。しかしまだ酒が抜けてません。
新越谷で乗り換えて東武線に乗り換え、春日部で会津鉄道直通の快速に乗り換え。しかし座れない。さすがに連休初日だけのことはある。
鬼怒川温泉を過ぎるとさすがに空席ができてくる。桜がそこここで咲いている。新藤原で前の車両に移る。
1時半過ぎに会津高原着。駅の桜はほころび始めたところだった。

中山峠

実は明日どこに泊まるか決まっていない。某観光協会に電話してみたら満室とのことで、とりあえず今晩までに何とか決めることにして出発。まずは会津高原駅のすぐそばから登りに入る中山峠。
緩い坂が続いていく。先日の和田峠なんか比べたらかなり平坦。鳥の声を聞きながらちんたら登る。ところどころ木の枝や石が転がっているがまずまず走りやすい路面。
しかししばらくするとところどころに雪が。カラマツ林の片隅にマンサクの花が咲いていたりして、まだこの辺は東京の感覚だと2月中旬。さらに進んでいくと白樺の林になり、日陰では50cmくらいの積雪。しかし我々は愚直に自転車を押して登る。…結局頂上まで2kmくらい押してしまった。ただ景色は非常によく、那須から阿武隈あたりの山が見えている感じ。
頂上で持参のおにぎりを食ってコーヒーを飲む。今回は火器を持参したので熱いコーヒーが愉しめた。出掛けにコンビニで調達したインスタントではあったが、ネスレの香味焙煎はなかなか美味い。
結構な時間になったので峠を下ることにするが、ずっと雪のため押して下る。登るよりは楽だが大変なことに変わりはない。シマノにはスノーライディングに適したSPDつき輪かんじきを出していただきたい。
ところどころに動物の糞が落ちていて、そこここの沢では雪解け水が流れ出してちょっとした川になっている。そんな峠道を下っていくと、向こうになんか動くものがいる。よく見るとカモシカであった。こっちも予想していなかったが向こうも人がいることは予想していなかったらしく、こっちの姿を認めるとすぐに踵を返して山の中に逃げ込んでいった。

湯の花温泉

やっとのことで乗れるようになると後は位置エネルギーを運動エネルギーに変換して降りてゆくだけ。…やっと人里に出たらコブシの花が咲いている。桜はもうすぐ咲きそうだがまだつぼみの状態。
ところどころで見事なコブシの花を見つつ走って、なんとか目的地の湯の花温泉に着いた。
泊まったのは「民宿ふじや」。奥さんのホスピタリティに感心したせいもあり、明日も空いているかどうか聞いてみたら部屋は変わるが大丈夫だというので翌日もお世話になることにする。
飯を食って隣の共同浴場に入って寝る。