立教ラグビー宣言

村上晃一氏のところで知った。
立教ラグビー宣言(日本協会)
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立教は、今年から次の「立教ラグビー宣言」を掲げます。

1. 立教は、たとえルールで禁じられていないことでも、フェアの精神で自らを律してプレーします。
2. レフリーの存在意義を正しく理解し、心から尊重します。意見があるときは必ずキャプテンを通します。
3. ノーサイドの精神を具体的行動に移し、相手への敬意を示します。
4. アフターマッチファンクションでは、決して自チームで固まらず、相手と積極的に交流します。
5. ホームでは、たとえどんなに小さな練習試合でも、必ず簡易式アフターマッチファンクションを行います。
6. 生涯、これらの精神を遵守します。

一読して大変感銘を受けた。こういうものを見ると、やっぱりラグビーというのは素晴らしいスポーツだな、と思う。
相手のチームとレフリーがいてこそ試合ができるわけで、ただ相手に勝てばそれでいいというわけではない。村上氏も言うようにフェアプレイというのはとても大事なことで、そのことが「闘争の倫理」であり「ノーサイドの精神」だと思う。立教大学は決してものすごく強いというチームではないけれど、さすがに戦前からずっと対抗戦で試合してきただけのことはあるんですよ。なんというか重みを感じる。
余談だが、秩父宮で大学の試合を見ているとメインスタンドの奥の部員席から汚い野次が飛んでくることがあるけれど、対抗戦のチームは比較的そういうのは少ないと思うがどうだろう。最近はそうでもないのかな。
それはそれとして、3. のノーサイドの精神を具体的行動に移し云々というのは、解説がないと分からない人が多いかもしれないな。
ノーサイドの笛が吹かれたら、ひとまず 15 人集まって円陣を組む。ここで一言二言キャプテンが試合の感想とか反省を言うのだが、最後にいわゆるスリーチアーズと言われるもので相手に対する敬意を示すんである。
いくつか流儀があるらしいが、うちのチームでは "Three cheers for xxx(相手チームの名前) rugby football team!!" と言い、キャプテンの "Hip!" の掛け声に続けて全員が "Hurrah!" と言いながら、"Good Job!"みたいな感じに親指を立てて上に上げる。これを三回。「ヒップ!」「フレイ!」「ヒップ!」「フレイ!」「ヒップ!」「フレイ!」という感じ。最後に自分のチームの名前を言い、もう一回「ヒップ!」「フレイ!」で締める。高校ラグビーみたいに 10m ラインのところに両チーム並んで礼、というのはしないが、このスリーチアーズで相手を讃えるわけだ。
それが終わったら円陣を解いて相手チームの応援席の前に並んで整列して一礼し、最後に自分のチームの前で整列して一礼、というのが正しい試合の終わり方。
なのであるが、この "Three cheers for xxx rugby football team!" が上手く言えないんだこれが。
4 年のとき、主将がシーズン前の合宿で怪我を負ってしまい、副将だったわたしはゲームキャプテンを務めなければならなくなった。ということはこのスリーチアーズもわたしがやらないとダメということで、実際試合のたびにスリーチアーズの掛け声をかけたんだが何回やっても噛みそうになったもんだ。

正式なアフターファンクションだと揃いのネクタイを締めてブレザーを着てとかいう感じになるんだろうけど、さすがにうちのチームのレベルだとはそういうのはなかったな。公式戦でもアフターマッチファンクションをやることはなかったが(残念)、新入生歓迎の試合で外のチームと試合をやったときにはビールとジュースで交流しましたね。グランドで両チームあわせて一つの輪を作って、主将二人がそれぞれ挨拶して乾杯し、新入生がなんか軽い芸をやる。けっこうこれで盛り上がったもんです。こういうカジュアルなファンクションはどんどんやるといいと思う。