日本選手権準決勝

東芝府中 43-0 早稲田
東芝が徹底的に自分たちのラグビーにこだわって完勝。前半を終わったところで 12-0 のスコアは早稲田の大健闘だったと思うが、残念ながら相手を崩してトライを取れるという感じはしなかった。接点の強さでは流石に東芝に一日の長があり、早稲田は球出しのタイミングがどうしても遅れるので相手のプレッシャーを受けてしまう。オープンに一旦回してからのキックやラインアウトなど、東芝は早稲田を相当研究してきたようだ。
しかしスクラムを押したりモールを阻んだりと早稲田も見せ場は大いに作ってくれた。集中を切らさないディフェンスのおかげで点差の割に締まった試合になったのではないか。
今年のシーズンは早稲田にずいぶん愉しませてもらった。清宮監督、佐々木主将以下、皆さんおつかれさまという感じで一杯だ。
いずれ学生でも本気で取り組めばトップリーグ勢に対抗しうるチームを作れることが実証されたことの意味は大きい。先週も書いたように、大学のレベルアップはトップリーグの、あるいは代表のレベルアップにもつながってくるわけだから、来シーズンは他の大学の奮起を切に期待したいところ。もちろん早稲田も同志社以来の大学選手権3連覇がかかっているわけで、中竹監督にも今年以上のチームを作ってほしいものだ。