日本選手権準決勝

JSports で秩父宮と花園の試合をザッピングしながら見ていた。
東芝 47-10 ヤマハ
バツベイ抜きだったが東芝完勝。前半終了間際にヤマハの攻撃をしのいだのを見て花園中心に見ることにした。

トヨタ 39-17 サントリー
地力はサントリーのほうが上かと思っていたがトヨタが気合で優った試合。去年の屈辱を晴らしたいという気持ちがプレーに現われていた。
トヨタのモールディフェンスはほぼ完璧だった。東芝との決勝はとにかく痛い試合になりそう。

サントリーは CTB あたりに球を集めたがトヨタの BK ラインがいい出足でサントリーを止め続けた。接点の攻防でもトヨタサントリーを上回ったこともありサントリーは小野澤や栗原にいい球を回すことができなかった。もっともサントリーは SO に入ったアイイをあまり研究していなかったんではないかとも思われる。よく言えば手堅いがあからさまに言うとつまらない廣瀬の組み立てよりはアイイのほうが個人的には好みである。サントリーは菅藤を下げて野村を入れてきたのはどういう意図だったんだろう。
この試合で楽しみにしていたのが小野澤と遠藤幸祐の対面同士のマッチアップだが、これは明らかに遠藤の方に軍配が上がった。小野澤の二回のハイタックルは下に行くと跳ね飛ばされることを警戒したからだろう。一瞬の加速でトップスピードに乗る大畑、相手に掴ませないステップでゲインする小野澤と違って自分からぶちかまして進む遠藤は日本にこれまであまりいなかったタイプのウィング。日本刀とヌンチャクと鉈の違いみたいなもんか。ライン際を走りきってトライを取ったところも良く見るとタックルに入ってくる相手に自分からぶつかってタッチに出されないようにしていた。