トラックの色

等々力競技場「青いトラック」変更、川崎市が断念

サッカーJ1・川崎フロンターレのホームスタジアムである川崎市等々力陸上競技場中原区)のトラックの色を、レンガ色からチームカラーの青に変更しようと計画していた同市は26日、日本陸上競技連盟からの要請で断念したと発表した。
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 陸連が「待った」をかけたのは、同競技場で来年、北京五輪の代表選考会を兼ねた日本陸上競技選手権大会が開かれるため。陸連幹部が21日、阿部市長を訪ね、「選手たちが青いトラックを見た時の心理的な影響は分からないが、慣れ親しんだ色に」と要請した。

あー、室内陸上の場合はトラックが青かったりするわけで、心理的影響といってもあんまり関係ない気がするんだけどね。そもそもトラックが茶色なのはアンツーカーを使っていたころの名残であって、別に必然性があるわけではないはずだ。まあ日本選手権という大会の重みはわたしのような門外漢にもわかるから致し方ない気はする。
陸連幹部がそう言うからにはルール上の問題はないんだろうな、と思って陸連のサイトを見てみたが怪しからんことに日本陸連のサイトには競技規則が載ってない。しからば原典に当たれというわけで国際陸連のサイトに飛んでみた。

IAAF Competition Rules 2006-2007

232 ページにも及ぶルールブックだが、pdf になっているので検索で一発だ。

4. In all races up to and including 400m, each athlete shall have a separate lane, with a width of 1.22m ± 0.01m marked by white lines 5cm in width. All lanes shall be the same width.
(p.104 Track Measurements)

というわけでトラックのレーンの線は白でないといけないようだが、トラック自体の色に関しては決まりがないようだ。"colour" で検索すると出てくるのはハードルと 3000m 障害の障害物の色と走り幅跳びの踏み切り板のところとか。これは知らなかった。
ところで昔はレーンの幅は 1.25m だったと記憶していたが、今は 1.22m になっているんだな。