アジア三カ国対抗ラグビー兼日韓定期戦

JPN 82-0 KOR
谷口かずひと氏(ですよね?)から秩父宮においでと20日のエントリにコメントをいただいたけれども、連れの体調があまりよくないので家で観戦することにした。29 日はどうかわかりませんが 5/12 は万難を排して秩父宮に行きますので許してください。
BK 陣の代表経験の少なさがちょっと気がかりだったがまったくの杞憂だったようだ。初陣のアレジ、平らが大活躍。
前半は意識の高さが随所に見られた。最初のトライ、箕内の二人飛ばしパスがいい判断。球が低くなってインターセプトされてしまうと逆に相手のトライになるところだが、ちゃんと相手の頭を越してぴったり木曽に収まった。木曽からはロアマヌへと渡りトライ。
アレジのゲームメークはなかなか良かった。FW が相手のプレッシャーを阻み、吉田の球出しのところででもたつくところが少なかったせいもあるが、キレのあるパスワークで球を外に散らし決定力のあるウィングを走らせることができた。ディフェンスも素晴らしい。ペナルティから韓国がタップキックで仕掛けたところを一発のタックルでボールを奪って独走、一旦味方にボールを預けてからもう一度もらって 50m 独走してトライって、あんた何者だよ。
後半はハンドリングエラーが多くややテンポが悪くなったが、それでも随所にいいプレーが出た。下の球への反応もよかったように思う。最後まで韓国を圧倒し、点を取られる気がしなかった。ロアマヌがカウンターを仕掛けたところは相手が道を空ける始末。カウンターといえばキックを受けてからの周りの動き出しが以前よりも明らかに速くなっていて、意識の統一を感じる。特に立川のキック処理は安定していた。前は韓国戦というとバックスリーをキックで狙われることが多かった気がするが、この辺も進歩かな。
途中から入った小野もいい動きを見せた。ループからの展開は鮮やか。体を張ったディフェンスも見せた。小野澤にピンポイントで収まったキックパスはオフサイドを取られたけれど、ビデオでは明らかにオンサイド。
FW 陣はスクラムの安定に課題を残した。やっぱり 4 段階だと組みにくそうな感じはあるね。「ポーズ」の後の「エンゲージ」までの間が持たず突っかけてしまうようだ。ラインアウトのほうはまずまず安定。マイボールはほとんど確保し相手ボールのスチールも決めた。
しかしまあ、今回のメンバーでこれだけの結果を出してしまうと香港戦に出てくる選手はこれ以上のパフォーマンスを出さないと厳しいね。ほんとに今後のポジション争いは熾烈になる。廣瀬、安藤、ここが正念場だよ?