Giro d'Italia

2744m のアニェッロ峠と 2360m のイゾワール峠を越えるコース。日本で言うなら松本から乗鞍を越えて一旦高山側に下ってから野麦峠を越えて木曽に至る、みたいな感じだろうか。うへぇ。
アニェッロ峠の段階でけっこう集団がバラけたのは意外だった。Boulanger と Riblon が先行していたが後続で残ったのはわずかに 7 人。Piepoli、Simoni、Cunego、Di Luca、Mazzoleni、Schleck、そして一旦遅れた Garzelli。
イゾワールへの登りに入ってまず Riblon をパスした集団の中で、Simoni がしきりにペースを上げ下げしてふるいにかけた結果、Garzelli と Pepoli が落ちていった。Boulanger をパスしたあたりで Cunego も遅れだしたが懸命に食らいついて戻ってきた。この瞬間 Di Lucaが動いた。追いついたところでスピードを上げる鬼のような仕打ちに Cunego も遅れ出す。
あと 500m というところで Di Luca がアタックをかけ、イゾワール峠を通過したが下りでひとまず 5 人に戻る。Cunego も戻ってきた。ここはあえて積極的には追わなかった Simoni らの読みが正しかったようだ。
さてブリアンソンの街に入って残りは 1.5km。ここからの登りは見ごたえがあった。城塞の中を登っていく 5 人の中からまず Di Luca が仕掛け、これを Simoni と Schleck が追っていく。Simoni も必死に追いすがるが Di Luca も先行を保ったまま Simoni の追撃を許さない。最後まで Di Luca がリードを保ってゴール、Simoni は同タイムの 2 位。Schleck はそうそうたる面子を押さえて大健闘の 3 位に入った。