食い物とか栄養とか

id:finalvent 氏の 栄養をきちんと取るFor Dummiesとか似たような話、お料理に関連して。
結局のところバランスよく食え、ということで、そのバランスをどう取るかということがキモなんだけれど。
finalvent 氏が言うように、点数計算なんて普通できない。厚生省が昔出した 1 日 30 品目という目安はたぶん香川綾さんの理論を敷衍したものだけれど、これもまず無理。そもそも食材 30 個も買っておけませんがな。
でも、実のところ一週間くらいのスパンでそこそこバランスが取れていれば問題はないはず(と川島四郎氏の著書で読んだが、最近の知見でどうなのかは知らない)。炭水化物とかのカロリー源は別として、日のオーダーで摂るべき栄養素はビタミン C とか葉酸とかのほかそれほど多くない。微量元素やその他のビタミンは体内の備蓄でどうにかなるはず。
ということで、わたしの基本は、

  • メインディッシュになりそうな食材(肉、魚)で安いものを探す。
  • 野菜は備蓄。これは finalvent 氏と同様。行った先で安く手に入るものを買っておく。茸類もあるとベター。
  • メインディッシュと野菜・茸類の組み合わせでメニューを考える。ここでメニューが思い浮かばず 30 分近く店の中で逡巡することもあるけれど。メインと野菜を一緒に調理するのでもいいし、野菜類を付け合わせにするのでもいい。
  • できれば緑黄色野菜を単品で一品添える。(カボチャ/ブロッコリ/ほうれん草/小松菜など)
  • 汁物もあると野菜が取りやすいし、冷たい料理ばっかりにならないで済む。
  • 味噌汁は作るなら 2 日分。一日分だと面倒だし大量に作ると暖め返したときに味が落ちる。

だいたいこんな感じで 10 年くらい続いている。ただ、わたしの体重はほとんど増減しない。明らかに米の飯を食いすぎているからで、逆に言うと米さえ食わなければ体重は落ちることは分かっている。それをしないのは、「食は快楽」だからなんだけど。
わたしのほうはともかく、Y のほうは大分体質が改善された気がする。前は冷え性で眠れないことがしょっちゅうだったが、今は寝る前になると手足からやたらに放熱する。自転車を始めたせいもあるが、だいぶ基礎代謝が増えたようだ。

あとライフハック的というか Tips 的なものとしては、

  • 調味料はそこそこ上質なものを選べ。

超高級なものである必要はないが、あんまり安いものだと料理がぶち壊しになる。特売で 1.8 リットルの醤油を買ったもののあまりに不味くて持て余したことがある。

  • 砂糖は不要。

一般的な料理で砂糖が必要なものは皆無といっていい。わたしはここ 15 年砂糖は買っていない。もし使うならプレーンヨーグルトについてくるフロストシュガーくらいで足りると思う。

  • ドレッシングは酢で決まる。

一般的な家庭では米酢か穀物酢が一番使われていると思うが、酸っぱすぎるのでドレッシングには向かない。甘味が足りないのでどうしても砂糖を補うことになり、結局味がぶち壊しになる。一つだけ買うならリンゴ酢がいいと思う。酸味と自然な甘味のバランスが取れているので、酢の物に使っても米酢のように味が重たくならない。寿司飯を作るにも砂糖が要らない。あとはポッカレモンみたいなレモン果汁があるといい。レモン丸ごと買ってきてもいいが、冷蔵庫の中で干からびさせてしまうとちょっと悲しい。伊丹十三も書いていたが、レモンを中心にして酢をちょっと利かせるくらいなのが好み。他にもバルサミコとか柚子酢があるとバリエーションが広がるけれど、なくてもまあ用は足りる。

  • ホーロー鍋最強。

蓋のきっちり閉まるホーロー鍋は材料に含まれる水分だけで(ほぼ)無水料理ができるのでビタクラフトとかの高い鍋の代わりになる。材料を入れてトロ火で放っておけば料理ができる。電磁調理器では使えないけど。

  • 塩もみ最強。

キャベツや白菜、胡瓜などは適当に切って塩を加えて揉むと水分が抜けるので元の状態より大量に食えるし保存も利く。茗荷を刻むか柚子皮など散らすとさらに風味が増す。カブはスライスしてから塩もみしてしばらく放置し、出てきた水を捨てて酢をかけるとカブ酢になる。

  • 柚子皮は冷凍庫に常備。

今の時期になると柚子が出回ってくる。皮を削いでビニール袋に入れて冷凍保存しておくと何かと便利。塩もみにもいいし、饂飩や蕎麦の薬味、吸い物の吸い口にも。